法然上人伝全集 188P 法然上人行状絵図 勅伝

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a01 るべからざるよし、制しおほせられけるを、承引せずして、なをこの義を興しければ、わが弟子に
a02 あらずとて、擯出せられにけり
a03 第一圖
a04 兵部卿三位基親卿、ふかく上人勸進のむねを信じて、毎日五萬遍の數遍、をこたりなかりけるを
a05 成覺房一念義をたてて、彼卿の數遍を難じければ、重重問答して成覺房の義ならびに所存をしるし
a06 て、上人に尋申されける状云、念佛數遍、ならびに本願を信ずるやう、基親の愚案かくのごとく候
a07 難者いはれなく覺候。此折紙に御存知のむね御自筆をもて、かき給はるべく候。難者にやぶらるべ
a08 からざるがゆへなり。別解別行のひとにて候はば、みみにもいるべからず候に、御弟子等の説に候
a09 へば、不審をなし候也。又念佛者は、女犯ははかるべからずと申あひだ在家は勿論也、出家はこは
a10 く本願を信ずとて、出家のひとの女にちかづき候條、いはれなくさふらふか、善導はめをあげて、
a11 女人を見るべからずとこそ候めれ、この事あらあら仰をかぶるべく候。基親は、只ひらに本願を信
a12 じて、念佛を申候也。料簡も才學も候はざるゆへなり割注云云取詮割注彼註進の状云
a13 基親取信本願之様
a14 雙巻經上云、設我得佛、十方衆生、至心信樂、欲生我國、乃至十念、若不生者、不取正覺。割注割注 同
a15 下云、聞其名字、信心歡喜、乃至一念、至心廻向、願生彼國、即得往生、住不退轉。割注割注 往生禮讃